腰痛をお持ちの皆さんは普段から姿勢を意識しているでしょうか?座るときであれ、立っているときであれ、腰痛と姿勢には相関関係があります。
もし、姿勢が悪い人は通常腰にかかる負担が偏っていたりして、その積み重ねが腰の痛みへとつながる事があります。腰の原因や種類には様々ありますが、根幹にあるのは正しい姿勢を持つ事が重要になってきます。正しい姿勢を普段の生活でも意識するようにしましょう!
まだ、腰痛の種類や原因がわからない場合には、下記の関連記事をご参照ください。

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姿勢と腰痛の関係性
例えば姿勢が悪い人によく見られる代表例が猫背だと思います。猫背は背中が丸まって骨がアーチ状になって、一見するとお腹や背筋を使わないようになっているので楽に見えると思いますが、そうではありません。
実は楽な体勢に見えますが、丸まった姿勢の負荷は腰に増えてしまいます。丸まった体のバランスを反対の方へ安定させようとする結果、腰椎が前の方へ出て、腰の筋肉や腰椎が縮まってしまうことで逆に腰の負担がかかってしまいます。
結果、よくない姿勢だと腰に負担がかかってしまうことで腰痛になってしまいます。

座っているときの姿勢がもっとも腰に負担をかけやすい
立っているときに比べると座っているときのほうが腰の負担がかかってきます。立っているときは、自分の重みが足の負担へと分散されることから、座っているときのほうが腰の負担はかかっています。昨今はデスクワークで仕事の1日を過ごすことも多いため、座っているときの姿勢が悪い人は尚更腰痛になりやすいと言えます。
悪い姿勢で椅子に座っていると負担は多くなる!?
立っているときと座っているときの腰の負担は、座っているときのほうが負担はかかりますがそれにはどれくらいの違いがあるでしょうか。
正しい姿勢で座ったときは、立っている時の1.5倍の負荷
正しい姿勢で椅子に座っているときには、立っている時の1.5倍の負担が腰にかかってきます。立っている時の負荷が足に分散されているかがわかると思います。
長時間座っている場合には同じ姿勢を続けていることが多く、さらに腰に負担がかかっております。
では、悪い姿勢の場合にはどれくらいの負荷がかかっているでしょうか。
矯正が必要な悪い姿勢の場合には、立っている時の2倍の負荷がかかっている
悪い姿勢で椅子などに座っていると、立っているときに比べて2倍腰に負荷がかかっていると言われております。正しい姿勢が1,5倍であることを考えるとそれ以上の負担がかかる悪い姿勢は、特に腰痛を引き起こしやすいことがわかると思います。
では、どんな姿勢が正しい姿勢と言えるのか、ケース別に見ていきましょう!
なぜ座っているときに猫背になりやすいか
座っているときのほうが腰に負担がかかりやすいことは説明しましたが、ではなぜ座っているときのほうが猫背になりやすいのでしょうか。
それは人体の構造上、座ったときには猫背になるからです。具体的に説明すると、座ると足が前の方に投げ出されることになりますから、その分の重みが前にかかります。その足の重みで骨盤が後ろに傾いたために引き連れて背骨が丸まってしまいます。

状況別の正しい姿勢
正しい姿勢①:歩行中の姿勢
多くの悪い姿勢は、猫背気味になっていることが多いです。それは日々のデスクワークで無意識な楽な姿勢をするばかりに前かがみになっています。
それ故に歩行中の正しい姿勢は、横から見たときに「耳、肩、骨盤、踵」が一直線になっているのが美しい姿勢です。さらに可能なのであれば、腹筋といったお腹周辺に力を入れて歩くことで骨盤を正しい位置出歩くことができます。
特に猫背になりがちな人は、筋力を使おうとしない姿勢になりがちなので、横から見たときに一直線でお腹に力を入れて歩くことが重要です。なかなか習慣付くまでに時間がかかるとはお思いますが、可能な限り意識をしましょう。

正しい姿勢②:椅子に座っているとき
もっともの腰に負担がかかる椅子の場合には、姿勢を注意することが重要です。なぜなら負担がかかりやすく、長時間のデスクワークをしている人にとっては、ここを意識することで1日の大半を姿勢の矯正に当てることができるからです。
ポイントは骨盤を立てること
椅子に座っているときの姿勢でもっとも大事なポイントは骨盤を立てることです。ではどうやって骨盤を立てることができるかはコツが必要です。
骨盤を立てるコツとしては、坐骨を椅子に当てることです。坐骨というと何のことかわかりづらいかもしれませんが、あなたが座るときにお尻をゴリゴリすると椅子とお尻の間に骨が当たると思います。そこが坐骨です。
その坐骨を椅子に当てたまま椅子に座った姿勢を続けることで骨盤を立てることができます。最初のうちは椅子に座る正しい姿勢ポイントがつかめずに苦労するかもしれませんが、坐骨を椅子に当てるというコツを経て続けてみてください。
姿勢を良くすると腰が痛くなるのはなぜ?
今までに姿勢を正す必要性や方法を伝えてきましたが、実は私もそうでしたが正しい姿勢を意識して座り続けると逆に腰に痛みを抱えることがあります。それは一体なぜでしょうか?
姿勢を意識するばかりに腰を反りすぎてしまっている
それは、姿勢を良くしようとするばかりに腰を反りすぎてしまっていて腰を痛めてしまうことが考えられます。どういうことでしょうか?
少し例を挙げますと体操選手の決めポーズで綺麗な姿勢に見せるために腰を反った姿勢を見ることがありますが、極論ですがあの姿勢を正しい姿勢だと無意識にやってしまい、却って猫背の丸みをもった姿勢とは逆に反りすぎてしまい必要以上に腰に負担がかかってしまっていることが考えられます。
正しい姿勢を意識することは良いですが、本当に正しい姿勢でないと反りすぎて腰に負担がかかってしまうことをわかっておく必要があります。

反りすぎないためには、先ほど説明した坐骨を椅子に当てることと一度お腹に力を入れてみましょう。その時に自然に姿勢が前の方に行くようであれば反りすぎてしまっている可能性があります。
上記より正しい姿勢のポイントは、坐骨を椅子に当てることとお腹に力を入れてみて本当に自然(正しい)な姿勢はどこなのかを把握しておく必要があります。
腰痛に効く姿勢矯正はどうやる?
今まで腰痛に効く姿勢矯正のポイントなどを説明してきましたが、実際に姿勢矯正を行うのは並大抵のことではありません。なぜなら若い(それこそ小学生などから)頃から意識をしていなかったのに急に姿勢をよくすることは難しいからです。
さらに、座っている時には自然に猫背になってしまうことから普段から意識をしていく必要があり、無意識のうちに戻ってしまうことも多いからです。
ではどんなところに姿勢を矯正するポイントがあるかと言うと座っているときの筋肉の使い方と正しい姿勢を体に染み込ませることにあります。そのためには姿勢矯正をサポーツするグッズも使用することと言えます。