時間を持て余していたので、最近何か良い映画はないかなと思っていたところ、映画「億男」がちょうどいい時間に上映していたため、観てみました。
あまり面白そうではないかな~と思ってはいたものの、映画好きである以上好き嫌いはいけません。
実際に観てみたところ、成程なかなか考えさせられるものがありました。
ぜひこの感想を共有したいとも思います。
Contents
映画『億男』のキャスト
個人的には黒木華さん演じる映画「日々是好日」を観たばかりなので、縁を感じましたがただ売れっ子さんなだけですかね。
あらすじ
主演佐々木健が演じる「一男」は宝くじに当選して億男になることになりました。
借金を抱え離婚寸前だった万左子(黒木華演じる一男の妻)との関係をやり直すことができると思っていましたが、突然の大金を手にしたことに不安を持ったので、親友である「九十九(高橋一生)」に大金の使い道を相談することになりました。
親友の九十九は、一男にお金の使い道をしるために、現金を下ろして持ってくることを言いました。その通りにした一男ですが、親友の九十九と共に大金がなくなっていました。。。
果たしてお金は戻ってくるのか。家族とやり直せるのか。
映画『億男』の感想
豪華はキャスト陣
映画億男は豪華な演技はキャスト陣であったが、特に印象的だったのは池田エライザさんの演技でした。
池田エライザさんの映画で思い出させるのは「みんな!エスパーだよ」ですが、今回の映画ではキーパーソンとして重要な役割を持ちますが、なかなか印象的な演技をするものだなと感心しました。
演技の豪華なキャスト陣に負けない演技だったと思います。
映画「億男」のサブタイトルを付けるなら「お金の正体とは」
もしこの映画を観た私が「億男」のサブタイトルを付けるなら「お金の正体とは?」であったと思います。
「億男」になった一男の人生がお金によってどう変わるのか、お金は一体何なのか。映画を通して「お金の正体とは?」について迫る映画であったと思います。
お金で幸せになれるのか
連帯保証人になったことで借金を抱え、妻と子と別居中で離婚寸前の一男。
宝くじに当選したことで借金は返済できるので、また家族で一緒に暮らそうと万左子に持ち掛けます。そうすることで幸せを一男は取り戻せることができると思っています。
ところが万左子は、一男の持ちかけを頑として受け入れません。
借金がなくなれば幸せになれると思った一男はどうしてなのかわかりません。
お金を持つことで幸せになることはできますか?時として、お金ではない感情があります。その感情がある限り万左子は当然家族をやり直すことができません。果たしてお金と幸せはどういうものなのでしょうか。
お金の価値は人によって異なる
お金の価値は人によって異なります。藤原竜也演じる「千住」が開催するマネーセミナーでは、そんなことを教えてくれます。
マネーセミナーでは、参加者をだまして(納得して?)お金から解放されるように仕向けて、お金を搾取することを行います。「千住」のセミナーによってお金に価値はないものと信じる人。一方で当然「千住」は、そのお金を価値あるものとして搾取します。
このように映画「億男」では、お金の価値が人によって異なることを教えてくれます。借金を返済してもやり直そうとしない万左子もそうでしょうか。お金の価値が異なるのであれば、お金と幸せの関係も変わってくるのでしょうか?
お金と幸せの尺度は違うものだと教えてくれる映画
お金は貧富の差を示す尺度
お金は貧富の差を示す尺度(基準)となります。
お金を持つものはお金持ちですし、お金をを持たないものは貧しいものとされます。
そういった意味で、お金は貧富の差を示す尺度として明確な存在です。
だからこそ、お金の正体とは?を示す答えの一部には「お金の正体とは=貧富の差を示す尺度」であるということができるのではないでしょうか。
そしてお金と幸せは相関しない関係
一男は離婚ではなく関係をやり直そうと万左子に持ち掛けますが、受け入れません。
それは、万左子が「お金ではない幸せを求めている」からだと考えられます。
幸せはお金では手にできない。
これらを考えると「お金の正体とは」に対する答えは次のようなものになるのではないでしょうか。
- お金は貧富の差を示す尺度
- 一方で、幸せはお金では手にできない